投資信託の仕組み

投資信託とは、複数の投資家が小額の資金を出資し合い、大規模な金額とすることで小額の資金ではできない投資をすることが可能な仕組みです。例えば、100万円の投資資金が無い状態で、最低取引単位が1000株で株価5000円(最低でも500万円必要)の株式を買うことはできないのです。

しかし、投資信託では、100人の投資家が10万円づつを投資し合い、1000万円の運用資金を集め、個々の10万円では投資ができなかった株や金融商品を買うことができるのです。

集められた大きな資金を使い、株式や債券などに投資し、得られた収益については、個々の投資家が投資信託に預けた資金の割合や比率に応じて分配がされます。

投資信託の販売と運用の流れ

投資信託では大きく「投資家」「販売会社」「運用会社」「管理会社」の4つ役割があります。
ここでは、それぞれの役割について理解しましょう。

□投資家
投資信託の買い手のことです。販売会社を通じて購入の意思表示をし、購入代金を支払うことにより、運用成果に応じて分配金や償還金などを受け取ることが可能です。
□販売会社
投資信託の売買の受付などを行う会社のことです。主に証券会社や銀行などが該当します。
店舗の窓口や客先訪問、インターネットなどを通じて投資家から投資信託の売買注文を受け付け、運用会社に対して運用を依頼を行います。
□運用会社
投資信託(ファンド)の具体的な運用の指示を行います。
ファンドの運営母体となり、ファンドマネージャーと呼ばれている投資信託の運用方針や銘柄の売買などの詳細な指示を管理会社に対して行っています。
□管理会社
投資信託としての資金を保全し、運用会社から支持された売買を実行する機関のことです。
主に信託銀行や信託業務を行っている銀行などが投資信託の管理会社となります。
運用会社はファンドの資金を持たずに管理会社が管理することにより、運用会社が破綻しても、投資家の資金は分別管理により保護されるようになっています。